股関節の痛み
股関節とは??
「股」関節は、大腿骨(太もも)と骨盤での間にある関節であり、歩行や走行、また座る動作時に関与している関節です。
股関節における病気は、股関節周囲の骨や軟部組織に異常が生じておき、様々な症状を引き起こすため、適切な診断と治療が必要です。
股関節疾患の一般的な症状としては以下のようなものがあります。
症状
- 股関節周囲の痛みや不快感
- 股関節の可動域制限
- 股関節の腫れや熱感
- 歩行困難や足を引きづる動作
日常生活の中で、上記のような症状に心当たりがある方は一度、当クリニックを受診してください。
股関節疾患の原因は?
原因
- 骨や軟部組織の損傷や炎症
- 関節組織の劣化や老化
- 外傷や事故による急性の損傷
- 成長期に伴う変性
- 免疫系疾患や代謝性疾患などの全身性の病気
股関節疾患の診断には、どのような検査をするの?
- 症状や身体所見の評価;問診や診察により、痛みの部位や範囲、関節可動域、腫れや変形の有無を評価します。
- レントゲン検査;骨の構造や変形を確認するために撮影します。
- MRI;骨や軟部組織の詳細な評価及び炎症や損傷を評価します。
- 血液検査;全身性の病気を除外するため、また感染に伴なう疾患を評価するために、炎症マーカーや免疫学的検査を行うことがあります。
股関節疾患の治療法は?
病態や原因により様々であり、以下のような治療法があります。
①保存的療法;
初期の股関節疾患や軽度の症状の場合に用いられます。
ⅰ.生活習慣の改善:体重管理、適切な運動や物理療法、関節の負担を減らすために歩行補助具などを使用することもあります。
ⅱ.疼痛管理:NSAIDsや他の鎮痛薬の使用により、疼痛緩和を図ります。
②外科的治療;
症状が重篤な場合や保存的加療が効果的でない場合は、手術が検討されることがあります。
必要に応じて、連携病院へ紹介させて頂きます。
治療法の選択は、患者様の症状や年齢、健康状態や活動レベルを考慮し、個別に評価し行います。
股関節疾患の具体的な病気は?
- 変形性股関節症
- 大腿骨近位部骨折
- ペルテス病
- 単純性股関節炎
- 大腿骨頭すべり症
- グロインペイン症候群
- 大腿骨頭壊死
必要に応じて連携病院または各専門医へご紹介しています。