関節リウマチ
関節リウマチとは
関節リウマチとは、本来であれば病原菌などの外敵を攻撃するはずの免疫システムに異常を来たし、自分自身のからだを攻撃してしまい、主に手足の関節が腫れたり痛んだりする疾患です。病期が進行すると、骨や軟骨を破壊し、関節の変形を来たしたりすることもあります。原因は、未だ不明ですが、遺伝的要因や喫煙、歯周病などの環境的な要因の関与も指摘されています。
炎症は関節に留まらず肺や目など全身に及ぶことがあり、症状としては、微熱や倦怠感、食欲低下などの症状が出現することもあります。主な初期症状としては、朝方に手足の指関節がこわばったり、他の関節に痛みが生じることがあります。
これらの症状に心当たりがありましたら、一度リウマチの診断を受けられることをお勧めします。
関節リウマチの診断・治療について
診断は、問診(関節の腫れや痛み、関節炎の持続期間など)を始め、血液検査やレントゲン検査などの結果を参考に総合的に判断します。
治療は、まず関節リウマチのおける免疫異常を改善する抗リウマチ薬を使用し、十分にコントロールできなければ生物学的製剤や分子標的阻害薬を使用しコントロールしていきます。抗体リウマチ薬の効果発現には1~3ヶ月かかるため、副作用に注意しながら継続することが大切です。しかし、薬物治療に頼りすぎて、関節を動かさないでいると、関節が固くこわばってしまいます。
ここで重要となってくることは、リハビリテーションです。毎日、繰り返し長期にわたり行えば、関節の機能障害を抑え痛みも和らいでいきます。