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足首から足先に関する痛み

[2023.03.13]

お子さんのその足の痛み、実は疲労骨折かも―

野球やサッカーなど、スポーツに励まれているお子さんはとても多いですね。
靴裏の硬い頑丈なスパイクを履いていることに加えて、硬いグラウンドの上でする激しい運動は、お子さんのかかと部分に想像以上の強い衝撃と負担を与え続けています。
日々の診療現場において、小児のかかとの疲労骨折は珍しいものではありません。
親御さんとしては、靴のサイズが合わなくなってきている痛みなのか、成長痛か気のせいかと勘違してつい見逃しがちですが、成長期のお子さんの「痛い」という訴えは決して軽んじてはならないものです。
実際にレントゲンを撮ると、ひびが入っているケースは非常に多いです。
ちょうど骨の成長線で割れることが多いので、小学校高学年から中学生にかけてのお子さんは放っておくと足の成長に伴ってひびも大きくなり痛みがひどくなることが多いです。
足の成長が止まればゆっくり落ち着きますが、大切なお子さんの成長期に適切な治療を施すことはとても重要です。
例えば、痛みのせいで足をしっかり踏ん張れないことで投球フォームに影響したり、強く地面を蹴り上げて走ることができなくなるだけでなく、本人は懸命に頑張っているのに思うような結果が出せずに悩んでしまう可能性さえあります。
ゆくゆくは腰やひざ、股関節といった体全体の動きにも繋がる問題に発展します。
お子さんの足のトラブルは早期治療が鉄則です。当院の治療は足底板を用います。
足底板を入れて普段通りのスポーツを行うこともできますので、一度ご相談いただければと思います。

成長痛ってどんなもの?

お子さんが言う「痛い」の中には、成長痛と呼ばれる特に心配しなくて良い痛みもあります。
成長期のお子さんは特に夜間にかけて成長ホルモンが分泌されています。
成長ホルモンによって骨も大きく伸びようとするため、急激な成長をする際には痛みを生じる場合があります。
逆を言えば、昼間に痛みを訴える場合は、成長痛ではなくどこか怪我をしている状態なのかもしれません。
成長痛は体の成長に伴い自然に起きる痛みですから放っておいても問題はありませんが、怪我は早期発見・早期治療がとても大切です。
これから身体を作るという大切な時期だけに、お子さんの普段の様子を親御さんにはよく観察していただければと思います。

その他、幼児などは心的不安を伝えるために「足が痛い」と表現するケースも実は多いです。
実際に当院にもそのような事情でお越しになられるお子さんはとても多いです。
実際にレントゲンを撮ったりなど、詳しく調べてみても何も悪いところが見当たりません。
親御さんは安堵してお帰りになられますが、『何も悪いところがなかった』ということを確認するということも、診療現場においては実はとても重要なことなのです。
命に関わる悪性腫瘍や隠れた深刻な病気が見つかる場合もまれにあります。
異常を早期に見つけ出すためにも、お子さんのSOSを正確にキャッチし、お気軽にご相談いただければと思います。

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