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ひざの痛み

[2023.03.13]

よく耳にする「ひざに水が溜まる」という症状はどんなものですか?

「ひざに水が溜まる」というのは、ひざに痛みを発症するごく一部の方に起きる症状です。
水が溜まることで痛みが発生するイメージをお持ちになられる患者さんは非常に多いですが、実は痛みとは直接的に関係はありません。
「ひざの水」とは一体何かと言うと、ひざの関節が削れることによりまわりに炎症物質が発生し分泌されるものです。
例えば関節のかけらがゴリゴリと中で擦れるなどした際、関節の滑膜が刺激され関節液が溜まります。
それが「ひざに水が溜まる」と表現される状態です。
私たちは鼻風邪を引くと鼻水が、結膜炎を起こすと涙が出ます。
そういった現象と同じように、軟骨が薄くなり関節炎を引き起こすことで分泌液が溜まります。
あくまで関節炎に由来するものですから、単に軟骨が薄くなった状態だけである方には「ひざに水が溜まる」という状況は発生しません。

一般的にひざにかかる負担は体重の約5倍と言われています。

ひざへの負担は慢性の病にも急性の症状にも等しく関係しています。
1kg体重が落ちれば、ひざに対する負担は5㎏下がる計算となります。
過度の肥満がある方にはBMI数値が22~25の間に来るように当院では指導させていただいています。

これから先もご自身の足でしっかり歩いていくために

『寝たきり状態を防ぐ』というのは私たち整形外科に携わる者としての大きな使命です。
自分の足で一生お元気にお過ごしいただくためにも、高齢になるほど足そのものの持つ筋力維持はとても重要な課題です。
特にひざは「歩く」という人間の基本動作に密接に関わっています。
日本整形外科学会では、ひざ周りの筋力向上のために簡単なスクワットを薦めていますが、間違ったやり方は逆にひざに多大なるダメージを与える可能性があります。

当院では、理学療法士による正しい技術と知識に基づく運動指導を提供させていただいております。
ご自身のこれからの人生を長く見据えた中に、理学療法士による指導はとても重要な価値があるものとして当院では大切に考えています。

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