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母指CM関節症

母指CM関節症は、親指の付け根にある「CM関節」と呼ばれる部分の軟骨がすり減り、痛みや変形が生じる疾患です。親指は手の動作の約半分を担うと言われるほど重要な指であり、ペットボトルの蓋を開ける、タオルを絞る、スマートフォンの操作をするなどの日常的な動きで強い痛みを感じることが特徴です。西宮市の苦楽園口駅前にある田中整形外科クリニックでは、日本整形外科学会専門医であり、関節の疾患に精通した日本整形外科学会認定リウマチ医でもある院長が、患者さん一人ひとりの症状に合わせた丁寧な診療を行っています。当院では精密な診断を可能にするMRIや充実したリハビリテーション設備を整えており、痛みの緩和だけでなく、再発を防ぐための予防医療にも力を入れています。親指の付け根に違和感や痛みがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

母指CM関節症の症状について

母指CM関節症の症状は、初期の段階では「なんとなく使いにくい」という違和感から始まることが多いです。しかし、進行するにつれて日常生活のあらゆる場面で支障をきたすようになります。主な症状について詳しく解説します。

親指の付け根の痛み

最も代表的な症状は、親指の付け根周辺に生じる痛みです。特に以下のような「親指を強く使う動作」の際に痛みが出やすくなります。

  • 瓶やペットボトルの蓋を開ける動作
  • ドアノブを回す動作
  • 洗濯バサミをつまむ動作
  • 包丁で硬いものを切る動作
  • ボタンをかける動作

初期は動かした時だけ痛みますが、進行すると何もしていない安静時にもズキズキとした痛みを感じるようになります。

関節の腫れと変形

関節内の炎症が強くなると、親指の付け根が腫れて熱を持つことがあります。さらに進行して軟骨がすり減り、骨同士が直接ぶつかるようになると、骨がトゲのように突き出す「骨棘」が形成され、見た目にも親指の付け根が外側に張り出してきたように見えます。これを「亜脱臼」と呼び、親指全体が「く」の字型に変形していくことがあります。

握力や指の力の低下

痛みがあるために指に力を入れることが怖くなり、結果として握力が低下します。また、親指を大きく開くことが難しくなるため、大きなものをつかむ動作が困難になります。指の付け根の詳細については「手首・指の痛み」のページも併せてご覧ください。

母指CM関節症の原因について

なぜ母指CM関節にばかり負担がかかり、発症してしまうのでしょうか。そこには人間の手の構造と、日常生活での使い方が深く関係しています。

関節の使いすぎによる摩耗

母指CM関節は、親指を他の指と向かい合わせる「対立運動」を可能にする非常に可動域の広い関節です。この関節のおかげで人間は道具を器用に扱えますが、その分、負荷もかかりやすい場所です。長年にわたる手仕事やスマートフォンの長時間利用、家事などでの親指の酷使により、関節を保護している軟骨が少しずつすり減っていくことが主な原因です。

加齢と性別の影響

40歳代以降の女性に多く見られるのが特徴です。加齢による組織の弱体化に加え、女性の場合は閉経前後のホルモンバランスの変化が、関節を支える靭帯の緩みや軟骨の質に影響を与えると考えられています。靭帯が緩むと関節が不安定になり、軟骨の摩耗が加速してしまいます。

過去の怪我の影響

過去に親指の付け根を骨折したり、強い捻挫をしたりした経験がある場合、その後の関節の適合性がわずかに変化することで、数年後や数十年後に母指CM関節症を発症しやすくなることがあります。外傷に関する治療については「骨折・捻挫・外傷・創傷の治療について」のページを参照してください。

母指CM関節症の病気の種類について

母指CM関節症は、レントゲン検査などによる画像所見に基づき、進行度に応じて大きく4つの段階に分類されます。当院では精密な診断のためにMRI検査なども活用し、現在の状態を的確に把握します。

第1期(初期)

関節の隙間は維持されていますが、靭帯が緩み始め、関節がわずかに不安定になっている状態です。炎症により、親指を動かした時に痛みが生じます。

第2期(進行期)

関節の隙間が少し狭くなり、骨の端に小さな「骨棘」と呼ばれる骨の出っ張りができ始めます。この段階になると、日常生活での痛みが顕著になります。

第3期(重症)

関節の隙間が明らかに狭くなり、骨棘も大きくなります。骨同士がこすれ合うため痛みが強く、関節の変形が目立ち始めます。

第4期(末期)

関節の隙間がほとんど消失し、隣接する他の関節(大菱形骨周辺など)にも変形性変化が波及している状態です。親指の動きが著しく制限されます。

母指CM関節症の治療法について

田中整形外科クリニックでは、まずは手術を行わない「保存療法」を基本とし、患者さんの生活スタイルに合わせた治療計画を提案します。日本整形外科学会専門医による高度な知見に基づき、以下の治療を組み合わせて行います。

安静と装具療法

痛みが強い時期は、関節を安静に保つことが第一です。当院では「CMバンド」と呼ばれる専用の装具を使用して関節を固定し、親指への負担を軽減します。これにより炎症を鎮め、痛みの緩和を目指します。

薬物療法

痛みや炎症を抑えるために、消炎鎮痛剤の飲み薬や塗り薬、貼り薬を使用します。また、関節内に直接ヒアルロン酸やステロイドを注射することで、強い痛みや炎症を速やかに抑える方法もあります。

リハビリテーションと運動指導

当院が最も力を入れている治療の一つです。国家資格を持つ理学療法士が、親指の付け根にかかる負担を減らすための手の使い方や、周辺の筋肉を鍛えるトレーニングを指導します。109平方メートルの広々としたリハビリ室で、ゆったりと訓練を受けていただけます。

  • 親指を支える筋肉の強化訓練
  • 関節の柔軟性を保つストレッチ
  • 日常生活での手の使い方の工夫
  • 物理療法・・電気治療や温熱療法による血流改善

リハビリの詳細は「リハビリテーション」のページもご覧ください。

PFC-FD療法(再生医療)

従来の治療で効果が不十分な場合や、手術を勧められたが踏みきれない方への選択肢として、ご自身の血液中の成分を利用した先進的な治療であるPFC-FD療法を提供しています。組織の修復を促す効果が期待できる新しい治療法です。詳しくは「PFC-FD療法」のページを参照してください。

母指CM関節症についてのよくある質問

Q1. 痛みがある時は温めるのと冷やすのどちらが良いですか?

A1. 急に強い痛みが出て腫れや熱感がある場合は冷やすのが適していますが、慢性的な痛みの場合は温めて血流を良くすることで痛みが和らぐことが多いです。状態によりますので診察時にアドバイスいたします。

Q2. 手術をしないと治らないのでしょうか?

A2. 多くの方は装具療法やリハビリテーション、注射などの保存療法で症状の改善が期待できます。変形が非常に高度で日常生活が困難な場合に限り、手術を検討することになります。まずは保存療法をじっくり行うことが大切です。

Q3. スマートフォンの使いすぎは関係ありますか?

A3. はい、関係あります。親指を酷使するスマートフォンの片手操作はCM関節に大きな負担をかけます。使用時間を短くする、両手で操作するなどの工夫が予防につながります。

院長より

親指の付け根の痛みは、家事や仕事、趣味の時間を辛いものに変えてしまいます。「年齢のせいだから仕方ない」と諦めてしまう方も多いですが、適切な治療とリハビリテーションによって、その痛みは緩和できる可能性があります。西宮市の阪急苦楽園口駅前にある当院では、日本整形外科学会専門医の視点から、現在の関節の状態を精密に診断し、将来の変形を防ぐための「予防」を重視した治療を行っております。

私たちのクリニックの自慢は、医師と理学療法士が密接に連携する「三位一体」のケアです。単に痛みを取るだけでなく、なぜ痛みが出たのかという原因を「観察・仮説・評価」のサイクルで突き詰め、再発しないための身体の使い方を丁寧にお伝えしています。スタッフは皆、国家資格を持つプロフェッショナルであり、患者さんが笑顔で生活を取り戻せるよう全力でサポートいたします。

また、関節の専門知識を持つ日本整形外科学会認定リウマチ医として、単なる使いすぎだけでなく、他の関節疾患の可能性も含めて総合的に判断いたします。109平方メートルという開放感のあるリハビリ室で、前向きに治療に取り組んでいただける環境を整えております。夙川や甲陽園といった近隣地域の方々はもちろん、遠方の方も、親指の痛みで悩まれた際はどうぞお気軽に田中整形外科クリニックへお越しください。「街のおまわりさん」のように、どのような些細な悩みでも親身になってお伺いいたします。

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