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扁平足

扁平足とは、足の裏にある土踏まずのアーチが崩れてしまい、足の裏が平らになった状態を指します。本来、足のアーチは歩行時の衝撃を吸収するクッションのような役割を果たしていますが、これが失われることで足が疲れやすくなったり、痛みが生じたりすることがあります。西宮市の阪急苦楽園口駅前にある当院では、開院から30年にわたり、地域の皆様の足の健康をサポートしてまいりました。

足の形は一人ひとり異なり、扁平足であっても痛みが出ない方もいらっしゃれば、日常生活に支障をきたすほどの強い痛みを感じる方もいらっしゃいます。当院では、日本整形外科学会認定の整形外科専門医である院長が、患者さん一人ひとりの歩き方や足の状態を丁寧に確認し、精密な診断を行っています。痛みが出る前に予防する「予防医療」の観点からも、足の違和感は早めの相談が大切です。

私たちのクリニックには、広々としたリハビリテーション室があり、国家資格を持つ理学療法士が常駐しています。扁平足の改善には、単に安静にするだけでなく、足の筋力を鍛えたり、適切な靴選びをしたりすることが欠かせません。苦楽園や夙川、甲陽園にお住まいの皆様が、いつまでもご自身の足で元気に歩き続けられるよう、医師と理学療法士が連携して最適なサポートを提案いたします。

扁平足の原因

扁平足が生じる原因は、年齢やライフスタイルによって多岐にわたります。大きく分けると、成長過程でアーチが形成されにくい小児期のケースと、一度形成されたアーチが大人になってから崩れてしまう成人期のケースがあります。

小児期における原因

乳幼児の足はもともと脂肪が厚く、土踏まずがはっきりしないのが一般的です。通常は歩行を重ねる中で足の骨格や筋肉が発達し、8歳前後までにアーチが完成します。しかし、運動不足や足の筋肉の発達が不十分な場合、アーチがうまく形成されないことがあります。また、生まれつき足の骨のつなぎ目に異常がある場合も原因の一つとなります。

お子さんの足について気になることがある場合は「子供に多い整形外科の病気と成長痛」のページも併せてご覧ください。

成人期における原因(成人期扁平足)

大人になってから扁平足になる場合、最も多い原因は、足のアーチを吊り上げている「後脛骨筋腱」という腱の変性や衰えです。加齢による筋力の低下や、長年の負荷によってこの腱が傷むことで、支えを失ったアーチが徐々に落ち込んでしまいます。

日常生活に潜む要因

日々の生活習慣が扁平足を進行させてしまうことも少なくありません。例えば、以下のような要素が重なると、足への負担が増大し、アーチの低下を招きやすくなります。

  • 急激な体重増加による足への過負荷
  • 長時間立ち仕事に従事することによる足の疲労蓄積
  • クッション性の低い靴や、足に合っていない靴の常用
  • 運動不足による足底の筋力低下

扁平足によって引き起こされる病気

扁平足は単に足が平らになるだけではなく、足全体のバランスを崩すため、他の疾患を併発する要因となります。土踏まずのクッション機能が働かなくなると、足首や膝、さらには腰にまで負担が及び、全身の不調につながることもあります。

外反母趾

扁平足になると足の幅が広がりやすくなり、親指の付け根に過度な負担がかかるようになります。その結果、親指が小指側に曲がってしまう外反母趾を合併することが非常に多いです。扁平足と外反母趾は密接に関係しており、両方を同時にケアしていく必要があります。

外反母趾については「外反母趾」のページで詳しく解説しています。

足底腱膜炎

足の裏にある膜状の組織である足底腱膜に、過剰な引っ張りの力が加わることで炎症が起きる病気です。扁平足の方はアーチが伸び切った状態になりやすいため、歩き始めにかかとや足の裏が痛む足底腱膜炎を発症しやすい傾向があります。

足の変形性関節症

扁平足の状態が長く続くと、足の骨同士を結ぶ関節に異常な負担がかかり続けます。これが進行すると、軟骨がすり減って関節が変形し、歩行時に強い痛みを感じる「変形性足関節症」などの原因となります。一度変形した骨は元に戻りにくいため、早期の対応が重要です。

外脛骨障害

足の内側にある「外脛骨」という余分な骨が、扁平足によって内側に張り出してくることで痛みが生じる疾患です。特にスポーツに励む若年層に多く見られます。土踏まずが落ち込むことで骨が靴に当たったり、腱に引っ張られたりして炎症を起こします。

扁平足の処置や治療法

当院では、痛みを取り除くだけでなく、将来的に自分の足で歩き続けるための機能を維持することを目標としています。手術を行わずに改善を目指す保存的治療を基本とし、患者さんのライフスタイルに合わせたメニューを提案いたします。

靴の指導と環境調整

まず最初に行うべきは、足に合った靴を選ぶことです。かかとがしっかり固定され、適度なアーチサポートがある靴を選ぶだけで、足の疲れや痛みは大きく軽減されます。当院では、どのような靴がご自身の足に適しているかのアドバイスも行っています。

装具療法(インソール)

扁平足の治療において非常に有効なのが、靴の中に入れるオーダーメイドの足底挿板です。崩れたアーチを物理的に持ち上げることで、足の骨格を理想的な位置に整えます。これにより、足の筋肉への負担が分散され、歩行のバランスが改善されます。

リハビリテーションによる運動療法

理学療法士の指導のもと、足の筋肉を鍛えるトレーニングを行います。当院では、単に筋肉を強くするだけでなく、正しい歩き方の動作を身につけることを重視しています。

  • タオルギャザー:床に置いたタオルを指先だけで手前に引き寄せる練習
  • つま先立ち運動:ふくらはぎや足裏の筋肉を活性化させる運動
  • 足指のストレッチ:固まった足の指や裏の組織を柔軟にするケア
  • 後脛骨筋トレーニング:アーチを支える重要な筋肉を重点的に強化

当院のリハビリ体制については「当院のリハビリについて」のページをご覧ください。

薬物療法

痛みが強い場合には、湿布や塗り薬、あるいは飲み薬を使用して炎症を抑えます。ただし、これらは一時的な対処に過ぎないため、運動療法や装具療法を並行して行い、根本的な原因にアプローチすることが大切です。

扁平足についてのよくある質問

Q1.扁平足は大人になってからでも治りますか?

A1.大人の場合、一度崩れた骨格を完全に元の形に戻すことは難しいですが、インソールやリハビリによって「痛みが出ない状態」や「疲れにくい足」を目指すことは十分に可能です。放置すると他の関節にも悪影響を及ぼすため、早めのケアが推奨されます。

Q2.子どもが扁平足と言われましたが、様子を見て大丈夫ですか?

A2.幼児期はまだアーチが形成途中ですので、極端な痛みや歩行の異常がなければ成長とともに自然に形成されることが多いです。ただし、小学生になっても土踏まずが全くなかったり、すぐに抱っこをせがむほど疲れやすかったりする場合は、一度専門的な検査を受けることをお勧めします。

Q3.家の中でできる簡単な対策はありますか?

A3.裸足で指を動かす時間を増やすことや、青竹踏みなどで足裏を刺激することが効果的です。また、足指のグー・チョキ・パー運動も、足底の細かい筋肉を活性化させる良いトレーニングになります。当院では自宅で続けられる運動指導も積極的に行っています。

Q4.手術が必要になることはありますか?

A4.多くの場合は保存的治療で症状の改善が期待できますが、痛みが非常に強く、日常生活が著しく制限される重症のケースでは、骨切り術などの手術を検討することがあります。その場合も、まずは慎重な観察から導かれる判断が必要です。

院長より

田中整形外科クリニック院長の田中寛樹です。扁平足は、一見すると「ただ足が平らなだけ」と思われがちですが、実は全身の健康を支える土台の問題です。当院は、苦楽園の地で30年にわたり、地域の皆様の「歩く喜び」を守るために歩んできました。私たちが大切にしているのは、患者さんが何でも気軽に相談できる「街のおまわりさん」のような存在であることです。

当院には、日本整形外科学会が認定する整形外科専門医をはじめ、運動器リハビリテーション認定医としての知識と経験があります。扁平足にお悩みの方の中には、「これくらいのことで病院に行っていいのだろうか」と躊躇される方も多いですが、早めに適切なケアを始めることが、数年後の足の健康に大きな差を生みます。

私たちの強みは、医師による精密な診断と、経験豊富な理学療法士によるマンツーマンのリハビリテーションが三位一体となって機能していることです。109平方メートルの開放感あるリハビリ室で、リラックスしてトレーニングに励んでいただけます。足の疲れやすさや、時々感じる土踏まずの痛みなど、どのような些細なことでも構いません。皆様が安心して笑顔で生活できるよう、全力でサポートさせていただきます。西宮市や●●駅周辺で足のお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご来院ください。

足の症状全般については「足首から足先に関する痛み」のページもご参照ください。

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