成長痛
お子さんが夜中に急に足を痛がって泣き出し、翌朝にはケロッとして元気に走り回っている。そんな不思議な経験をされた親御さんは多いのではないでしょうか。成長痛は、3歳から12歳前後のお子さんによく見られる症状で、病気ではないかと不安になられる方もいらっしゃいますが、適切な理解と対応で安心へとつなげることができます。西宮市の阪急苦楽園口駅前にある私たち田中整形外科クリニックでは、長年この地域のお子さんやご家族に寄り添い、健やかな成長をサポートしてきました。
当院長は、日本整形外科学会専門医として、お子さん特有の骨や関節のトラブルに深く精通しております。109平方メートルという広々としたリハビリテーション室を備え、理学療法士とともに「なぜ痛むのか」を親身に考え、丁寧な診察を行っています。また、必要に応じて先進的なMRIを用いた検査を行い、単なる成長痛なのか、あるいは別の原因が隠れているのかを精密に判断することが可能です。
「これくらいの痛みで受診してもいいのかな」と迷われる必要はありません。私たちは「街のおまわりさんのように何でも相談できるクリニック」を目指しております。夙川や甲陽園といった近隣にお住まいの方々も、お子さんの足の痛みでお悩みの際は、どうぞ安心してお気軽にご相談ください。
成長痛の原因
実は、医学的には成長痛の明確な原因はまだはっきりと解明されていません。しかし、これまでの臨床経験や研究から、いくつかの要因が複合的に絡み合っていると考えられています。ここでは、代表的な3つの原因について解説します。
骨の成長と筋肉のアンバランス
成長期のお子さんの体では、骨が急速に伸びようとします。一方で、周囲の筋肉や腱がそのスピードに追いつかず、一時的に筋肉が引き伸ばされたような状態になることがあります。このアンバランスが、夜間の疲労感や重だるい痛みとして現れるのではないかと推測されています。
日中の活動による疲労
子供たちは日中、大人が想像する以上に元気に走り回り、活発に活動しています。まだ骨格や筋肉が未発達な時期にたくさん体を動かすことで、足の筋肉に疲労がたまり、それが夜になって痛みとなって現れることがあります。特に運動量が増えた日などは、症状が出やすくなる傾向があります。
精神的なストレスや環境の変化
成長痛には、お子さんの心の内面が大きく関わっているケースも少なくありません。進級や入園、家庭環境の変化など、ちょっとした不安やストレスが体に現れることがあります。夜、お父さんやお母さんに甘えたいという気持ちが「足が痛い」という訴えにつながることもあり、精神的な安心感を得ることで痛みが和らぐことも多いのが特徴です。
成長痛によって引き起こされる病気
成長痛自体は成長に伴う生理的な現象の一つであり、それ自体が大きな病気に発展することはありません。しかし、成長痛だと思い込んで放置していると、実は別の疾患が隠れている場合があります。以下のような症状や疾患には注意が必要です。
成長痛と間違えやすい骨の疾患
特定の場所に強い痛みがあったり、腫れや熱を伴ったりする場合は、成長痛以外の原因を疑う必要があります。
- オズグット病・・スポーツを頑張る学童期のお子さんに多く、膝のお皿の下あたりが突き出して痛むスポーツ障害です。
- ペルテス病・・股関節の骨への血流が一時的に悪くなり、骨がもろくなる疾患で、足を引きずって歩くのが特徴です。
- 単純性股関節炎・・風邪を引いた後などに股関節に炎症が起き、痛みで歩けなくなることがあります。
- 若木骨折・・子供特有の、骨がしなるように折れる不完全な骨折で、一見するとただの打撲や痛みのように見えることがあります。
小児の膝や足の痛みの詳細については、「小児の腰痛・膝痛」のページも併せて参照してください。
注意が必要な症状のサイン
もし以下のような様子が見られる場合は、単なる成長痛ではない可能性が高いため、早急な受診をお勧めします。
- 痛む場所が常に同じで、ピンポイントで痛がる
- 足が赤く腫れている、あるいは熱を持っている
- 昼間も痛がって、遊びや活動を制限している
- 足を引きずって歩いている
- 朝になっても痛みが消えず、数日間続いている
当院では、こうした疾患を見逃さないよう、必要に応じてMRI精密検査を行い、骨の状態を詳しく確認します。お子さんの将来に関わる大切な時期だからこそ、曖昧さを残さない丁寧な診断を心がけています。
MRIでの診断については、「MRIによる診断」のページで詳しく説明しています。
成長痛の処置や治療法
成長痛は病気ではないため、手術やお薬による積極的な治療が必要なケースは稀です。しかし、お子さんが実際に痛みを訴えているとき、ご家庭でできるケアやクリニックでのサポートが不安を解消する鍵となります。
ご家庭でのスキンシップとケア
成長痛の最も効果的な処置は、優しく「さすってあげること」です。お父さんやお母さんの手の温もりは、お子さんに大きな安心感を与えます。
- マッサージ・・痛がる部分を優しくなでたり、さすったりしてあげてください。これだけで痛みが和らぐお子さんはとても多いです。
- 温める・冷やす・・お風呂でゆっくり温まってリラックスしたり、逆に少し熱を持っているようであれば冷湿布を貼ったりすることも有効です。
- 寄り添う言葉がけ・・「大丈夫だよ」「頑張ったね」という声かけが、精神的な不安を取り除き、痛みの緩和につながります。
クリニックでのアプローチとリハビリテーション
痛みが頻繁に繰り返されたり、運動に影響が出たりする場合は、整形外科的なサポートを行います。
理学療法士による姿勢や動作のチェック
お子さんの体の柔軟性が低下していたり、姿勢のクセがあったりすると、特定の部位に負担がかかりやすくなります。当院では国家資格を持つ理学療法士が、遊びの要素を取り入れたストレッチ指導を行い、体のバランスを整えるお手伝いをします。
スポーツ活動へのアドバイス
部活動やクラブチームで頑張るお子さんの場合、オーバーユースによる負担が隠れていることもあります。私たちは日本整形外科学会認定スポーツ医としての視点から、適切な練習量やケア方法をご提案します。
具体的なリハビリの内容については、「当院のリハビリについて」のページをご覧ください。
成長痛についてのよくある質問
Q1. 夜中に痛がるとき、市販の鎮痛剤を飲ませてもいいですか?
A1. 一時的な対応として飲ませることも可能ですが、成長痛の多くはマッサージやスキンシップで落ち着くため、まずは優しくさすって様子を見てあげてください。頻繁に使用が必要な場合は、別の原因がないか一度診察を受けることをお勧めします。
Q2. スポーツは休ませたほうがいいのでしょうか?
A2. 成長痛であれば、昼間の活動を制限する必要はありません。ただし、運動中や運動直後に強い痛みが出る場合は、成長痛ではなくオズグット病などのスポーツ障害の可能性があるため、その場合は適切な安静や指導が必要です。
スポーツによる痛みについては、「オズグット病」のページもご覧ください。
Q3. 何歳くらいまで続くものですか?
A3. 個人差はありますが、多くは思春期を迎える前、12歳くらいまでには自然と収まることがほとんどです。成長のプロセスの一つとして、温かく見守ってあげることが大切です。
Q4. 西宮市外からでも受診は可能ですか?
A4. もちろんです。当院は阪急苦楽園口駅からすぐの場所にあり、専用駐車場や提携駐車場もございます。西宮市内だけでなく、芦屋市や宝塚市など周辺地域からも多くの患者さんにお越しいただいております。
院長より
「子供が泣くほど痛がっているのに、原因がわからない」というのは、親御さんにとって非常に辛いことだと思います。私自身、二代にわたってこの苦楽園という地で診療を続けておりますが、お子さんの痛みは家族全体の悩みであることを日々実感しています。当院では、単に痛みを抑えるだけでなく、ご家族が安心して毎日を過ごせるような心のケアも含めた診療を大切にしています。
私たちの強みは、日本整形外科学会専門医としての知見に基づき、成長痛という言葉で片付けてしまわずに、MRIなどの設備を用いて重大な病気を確実に除外できる点にあります。また、運動を頑張るお子さんに対しては日本整形外科学会認定スポーツ医として、適切なリハビリテーションとアドバイスを提供できる体制を整えています。
どんなに些細なことでも構いません。お子さんの健やかな成長のために、少しでも不安を感じたら「街のおまわりさん」を訪ねるような気持ちで、田中整形外科クリニックを頼ってください。明るく広々としたリハビリ室で、経験豊富なスタッフとともに、笑顔でお待ちしております。
当院の詳しい特徴やご挨拶については、「ご挨拶」のページもご覧ください。
