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変形性膝関節症

西宮市の阪急苦楽園口駅前すぐにある田中整形外科クリニックでは、開院以来30年にわたり、膝の痛みで悩む多くの地域住民の皆様を支えてきました。変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで痛みや腫れが生じる疾患ですが、適切な診断とリハビリテーションによって、日常生活の質を大きく改善できる可能性があります。当院では日本整形外科学会専門医である院長を中心に、109平方メートルの広々としたリハビリ室で、理学療法士と三位一体となった丁寧なケアを行っています。

苦楽園や夙川、甲陽園周辺にお住まいの皆様が、いつまでもご自身の足で元気に歩き続けられるよう、当院では精密なMRI検査や骨密度測定を用いた診断から、保存的治療、先進的な再生医療であるPFC-FD療法まで、幅広い選択肢を提案しています。膝の違和感は、放置せずに早期に適切な対応をすることが大切です。私たちは、街のおまわりさんのような身近な存在として、皆様の膝の健康を全力でサポートいたします。

変形性膝関節症の症状について

変形性膝関節症の症状は、初期の頃は非常に緩やかに現れることが多いため、見逃してしまうことも少なくありません。しかし、放置していると徐々に進行し、日常生活に支障をきたすようになります。ここでは、臨床現場でよく見られる代表的な症状のパターンをご紹介します。

立ち上がりや歩き始めの痛み

最も代表的な症状の一つが、動き出しの時の痛みです。椅子から立ち上がる時や、朝起きて最初の一歩を踏み出す時に膝にこわばりや痛みを感じます。不思議なことに、少し歩いていると痛みが和らぐのが初期の特徴です。これを始動時痛と呼びますが、この段階で受診されることが予防への第一歩となります。

階段の昇り降りでの痛み

病状が進んでくると、特に階段の昇り降りが辛くなります。重力がかかるため、膝への負担が増すからです。最初は「降りる時」だけ痛かったものが、次第に「昇る時」も痛むようになります。苦楽園周辺は坂道も多いため、膝の不調を感じやすい環境かもしれません。無理をせず、早めにご相談ください。

膝が腫れる・水が溜まる

膝の炎症が強くなると、膝の中に関節液という液体が過剰に溜まります。いわゆる「膝に水が溜まった」状態です。膝の周りが重だるく感じたり、膝を曲げた時に圧迫感があったりします。これは炎症のサインですので、注射による処置や安静、適切なリハビリテーションが必要な時期といえます。

膝の変形と可動域の制限

さらに進行すると、膝の軟骨だけでなく骨自体も変形し、外見からでも膝が外側に開く「O脚」が目立つようになります。また、膝をピンと伸ばせなくなったり、正座ができなくなったりする可動域制限が生じます。こうなると歩行時のバランスも崩れ、腰痛などの他の部位の不調を引き起こす原因にもなります。

膝の痛みに関するさらに詳しい情報は「ひざの痛み」のページを参照してください。

変形性膝関節症の原因について

なぜ膝の軟骨がすり減ってしまうのでしょうか。その原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っていることがほとんどです。当院では診察を通じて、その方の背景にある本当の原因を探っていきます。

加齢による軟骨の劣化

膝の関節を守っているクッションである軟骨は、長年の使用によって少しずつ摩耗していきます。年齢とともに軟骨の再生能力も低下するため、加齢は大きな要因となります。

体重の増加による負荷

歩く時には体重の約3倍、階段では約5倍の負荷が膝にかかるといわれています。少しの体重増加であっても、膝にとっては大きな負担増となります。体重を適正に保つことは、膝の寿命を延ばすために非常に重要です。

筋力の低下

特に太ももの前側の筋肉である大腿四頭筋が弱くなると、膝関節を支える力が弱まり、衝撃が直接軟骨に伝わるようになります。運動不足によって筋肉が痩せてしまうと、変形が加速しやすくなります。

過去の怪我やスポーツ歴

若い頃に半月板や靭帯を損傷したことがある方は、将来的に変形性膝関節症になりやすい傾向があります。当院はスポーツ整形外科にも力を入れており、過去の怪我の影響も考慮した診断を行っています。

怪我との関連については「スポーツ障害」のページも併せてご覧ください。

変形性膝関節症の病気の種類について

変形性膝関節症には、原因となる他の病気があるかどうかに応じて、大きく二つの種類に分けられます。ご自身がどちらに該当するかを知ることは、適切な治療方針を決める上で欠かせません。

一次性変形性膝関節症

特別な原因となる疾患がなく、加齢、肥満、筋力不足、生活環境などが重なり合って発症するタイプです。日本の患者さんの大部分がこの一次性に該当します。日常生活の動作を見直したり、リハビリテーションで筋力を鍛えたりすることが、非常に効果的な対策となります。

二次性変形性膝関節症

何らかの明確な原因があって膝の変形が起こるタイプです。例えば、骨折や脱臼、十字靭帯損傷、半月板損傷などの外傷後の変形、あるいは関節リウマチや痛風といった炎症性疾患の結果として起こるものなどが含まれます。この場合は、元々の原因疾患に対する配慮も必要になります。

リウマチとの関連については「関節リウマチ」のページを参照してください。

進行度による分類

レントゲン検査やMRI検査の結果をもとに、進行の度合いを評価します。当院では精密なMRI精密検査を導入しており、軟骨の状態を詳細に確認することが可能です。

  • 初期段階・・関節の隙間がわずかに狭くなり、軟骨の表面が少し荒れ始めた状態です。
  • 中期段階・・軟骨の摩耗が進み、骨にトゲのような突起ができることもあります。痛みが増します。
  • 末期段階・・軟骨がほとんどなくなり、骨同士が直接ぶつかり合う状態です。歩行が困難になります。

検査の詳細については「MRI精密検査」のページをご確認ください。

変形性膝関節症の治療法について

田中整形外科クリニックでは、手術を避けて自分自身の足で歩き続けるための保存的治療を第一に考えています。患者さん一人ひとりの状態に合わせ、以下の治療法を組み合わせて提案いたします。

運動療法・リハビリテーション

膝を守るためには筋肉のサポートが不可欠です。当院では、国家資格を持つ理学療法士が、膝周辺だけでなく体幹や足首の状態まで含めたトータルなリハビリテーションを提供します。

  • 筋力トレーニング・・膝を支える大腿四頭筋を安全に鍛える指導を行います。
  • 柔軟性改善・・膝が固まらないよう、ストレッチを行い、動きをスムーズにします。
  • 動作指導・・立ち上がり方や歩き方など、膝に負担をかけない体の使い方を訓練します。

リハビリの詳細は「当院のリハビリについて」のページをご覧ください。

薬物療法と注射治療

痛みが強くリハビリが進まない場合には、消炎鎮痛剤の処方や外用薬、関節内へのヒアルロン酸注射を行います。ヒアルロン酸は関節の動きを滑らかにし、炎症を抑える効果が期待できます。当院では、痛みや不安を最小限に抑えるよう配慮して処置を行っています。

再生医療(PFC-FD療法)

これまでの治療で改善が見られない方や、手術を勧められたが踏み切れない方への新しい選択肢として、当院では再生医療を取り入れています。

PFC-FD療法とは

患者さん自身の血液から成長因子を取り出し、濃縮して関節内に注入する治療法です。組織の修復を促し、炎症を抑える効果が期待されます。自分の血液を使用するため、拒絶反応などの心配も少なく、外来で行えるのが特徴です。

再生医療については「PFC-FD療法」のページを詳しくご覧ください。

装具療法と生活指導

膝の負担を減らすために、足底板というインソールの作成やサポーターの提案を行います。また、日常生活でどのような靴を選べばよいか、体重管理はどうすればよいかといった、予防医学の観点からのアドバイスも大切にしています。

変形性膝関節症についてのよくある質問

Q1. 膝に水が溜まったら、抜くと癖になりますか?

A1. 水を抜くから癖になるのではなく、膝の炎症が続いているからまた水が溜まるのです。水を抜くことで痛みが和らぎ、リハビリが進みやすくなる利点もあります。当院では原因となる炎症を抑える根本的な治療を並行して行います。

Q2. 膝が痛くても運動はしたほうがいいですか?

A2. 痛みがある時に無理な運動をするのは禁物ですが、安静にしすぎると筋肉が衰えて逆効果になることもあります。当院のリハビリでは、その時の状態に適した負荷の運動を専門スタッフが丁寧に指導します。

Q3. 正座はしないほうがいいですか?

A3. 変形性膝関節症の方は、膝を深く曲げる正座は関節に大きな負担をかけます。可能な限り椅子を使った生活に切り替えることをお勧めしています。どうしても必要な場合は、正座椅子などを使う工夫をしましょう。

Q4. 軟骨は一度すり減ると元に戻りませんか?

A4. 摩耗した軟骨を完全に元の状態に戻すことは難しいですが、再生医療(PFC-FD療法)などで環境を整え、痛みを抑えながら進行を緩やかにすることは可能です。早めのケアで、現状を維持することがとても大切です。

院長より

田中整形外科クリニック院長の田中寛樹です。当院は、苦楽園地域で30年にわたり皆様の「街のおまわりさん」として、身体の不調になんでも相談できる場所であり続けてきました。特に変形性膝関節症は、人生の後半を豊かに過ごせるかどうかを左右する、非常に重要な疾患だと考えています。

私自身、日本整形外科学会専門医として、多くの患者さんが「また買い物に行けるようになった」「孫と散歩ができた」と喜ばれる姿を見てきました。膝の痛みは、単に場所が痛いだけでなく、外出を控えさせることで心まで暗くしてしまうことがあります。だからこそ、私たちは物理的な治療だけでなく、皆様の生活の質を向上させることを目標としています。

当院の強みは、医師と理学療法士が密接に連携した「三位一体のケア」です。109平方メートルある開放的なリハビリ室で、リラックスしてトレーニングに励んでいただけます。また、保存療法で限界を感じている方には、PFC-FD療法のような新しい選択肢も提供し、患者さん一人ひとりに最適な治療を共に考えてまいります。

「こんな些細な痛みで病院に行ってもいいのかな」と迷われる必要はありません。違和感こそが身体からの大切なサインです。痛みが出る前の「予防医療」にも私たちは力を入れています。西宮市、苦楽園口駅周辺の皆様が、笑顔で元気に歩き続けられるよう、全力でお手伝いさせていただきます。どんなことでも、お気軽にご相談ください。

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